食育から徳育へ

前回エントリー【食育から教育へ】の続き。
テストも兼ねてあちこちにＴＢしたけど、「はてな」とは決定的に相性悪いことが判明。
まともに「はてな」でＴＢ送れたのが、「荻上ＢＬＯＧ」だけってのはどうなのよ。


本題。

あくまで、倉秀人氏がトンデモ小児科医の真弓定夫先生に出会って感化され、
嫌な方向に目覚めた･･･とする前回の推測が正しければの話ではありますが･･･

この事例、以前の【人間至る所に落とし穴あり】で指摘した現象、

> 現在の右傾化の本質は、元々薄いサヨクだった人がトンデモに煽られ、
> 薄っぺらいウヨクに大挙して裏返ってるんじゃないか、

つまり、エコや食育に興味を持って盲目的に突き進む薄いサヨクの人が、
トンデモをキッカケにして我が日本（しかも過去の）を盲目的に賛美・溺愛する
薄っぺらいウヨクに裏返ってしまった、という典型例ではないかと考えております。
も一つ巨大な典型例→【水伝提唱者、ニセ歴史学に引っ掛かる】

こういうの指して、エコや食育など左翼系トンデモなので「だからサヨクは」とか
新風の関連団体なので「だからウヨクは」とか言うのも結構なのですが、
左右両サイドとも、この事例を笑うだけではなく他山の石として頂きたいです。
（勿論、こういうネタを笑うことそのものは否定しません）
（てゆうか、これほどのネタで笑わないと笑いのネ申の罰が当たりますw）

これも、【人間至る所に落とし穴あり】で書いたとおり、
「過去を懐かしみ、現在を憂い、未来を危ぶむ」
という性質のトンデモへの引っ掛かり易さは、特に右も左も関係ないのでありまして、
エコや食育も、過去を懐かしみ、現在を憂い、未来を危ぶむ性質はあるでしょう。

左の人は、エコや食育の落とし穴に引っ掛かり感化されれば、その逝き付く先は、
過去の日本を過剰に美化したがる陰謀論者ですが、いいんですか、それで？
右の人は、こういうのに引っ掛かった自称愛国者が、自分と似たことを口走るのです。
右翼と陰謀論者が同一視され、マトモなこと言えば右翼といえどサヨク扱い。
そういうの右にとっても好ましくない状況だと思いますが、いいんですか、それで？

こういう陰謀論者などを笑うと同時に拒絶する態度は、右も左も必要ではないかと。
その点、美健ガイド社のアレへの態度は、非常に適切だと思いますが、
全く同じ人物が代表で、全く同じ所在地で運営される別組織のマンガにも、
もうちょっと慎重になって然るべきではないか、とも考えたりもしてます。
特にそれが、紀伊民報やデイリータイムズなどで無批判に扱われたりすれば尚更で。





【おまけ】
某新風系議員のサイトに、その別組織のマンガを紹介した倉秀人氏の文章が
掲載されておりますが、そこで倉秀人氏、自分のことを称して曰く、

　> 改めて、国家のためにこのことを指摘できる私の
　> 「インディペンデンス」（無所属）という立場に感謝したい。

･･･と、自分で自分を客観・中立視してることも、なかなかに興味深いです。
以下、もひとつ【人間至る所に落とし穴あり】から自己引用（笑）。

> ちなみに、「自分は決して偏らず中道・中立」とか考えてる人間は、
> 左右全部に引っ掛かる可能性があると思って頂いた方が宜しいかと。