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某日記別館(裏日記)。トンデモや時事に特化。
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南京虐殺論争に興味があります。

いや、あったかなかったかとか、犠牲者数の大小云々じゃなくて、
虐殺を肯定(否定)する人が、どういう理屈で肯定(否定)しているのか。
どういう根拠(詭弁)を用いているのか。互いの何を批判したいのか。
両者が、最終的にどういう結論に持っていきたいのか。

とりあえず、歴史上の事実認識とか解釈とか論争とか一切抜きにして、
論争そのものにおける、論者のスタンスの違い・争点についてまとめてみた。
判り易さ重視で!



●南京虐殺を肯定する人

犠牲者数・4万~30万人(但し、30万人説は中国政府と一部例外)。
多くは、犠牲者が30万人だったとは全く主張しない
犠牲者数が本当に30万人以上だと思ってる人は日本では少ない。
論者の最大公約数的な主張は、十万人前後(最大20万人くらい)。
秦郁彦「犠牲者4万人」説は、虐殺数の下限
批判の対象は主に否定論者。中国の30万人説を批判する人もいる。
(定義も数値も確定できず、相手が被害者であることもあり、30万人説を批判することは少ない)
結論として言いたいことは、
日本軍は南京で 
『酷いことをした』

●南京虐殺を否定する人

犠牲者数・0~4万人。
多くは、「虐殺が全くなかった」とは主張しない
が、主張はしなくても、0人またはそれに近い少数と考えている人は多い。
 (実際に、いわゆる「まぼろし派」の論法でいえば、結論的にそうなる)
論者の最大公約数的な虐殺数は、数千~1万人程度(最低0人)。
秦郁彦「犠牲者4万人」説は、虐殺数の
上限
批判の対象は、主に中国政府。そして肯定論者(多くは中間説も含む)。
肯定論者を30万人説と同一視し、中国政府と一緒に批判したがる人が多い。
結論として言いたいことは、
南京で日本軍がしたことは 『仕方がなかった』
(少数説だと、日本軍は 『酷いことをした』 と考える人もいなくはない)
「まぼろし」説の立場だと、『当然』『正当な行為』

●秦郁彦(中間)説

虐殺肯定説・否定説の両方から「建前」として用いられる。
そして、両サイドから犠牲者数の過少・過大評価だとして叩かれる。

肯定説サイドからは、否定論者への説得の手段として用いられる。
中間説の内容、事実認識に関しては尊重している。勿論、批判もするが。

否定説サイドからは、犠牲者数の説の多様さを示すため用いられる。
 (例 曰く「こんなに多くの説に分かれているので、南京虐殺はまだ確定していない」など)
中間説の内容、事実認識を用いて否定説を展開する人はほとんどない。

批判の対象は、主に中国政府の30万人説「まぼろし」説
肯定説・否定説も、それぞれ過大・過少であるという評価。
結論として言いたいことは、
『研究はイデオロギー抜きで、厳正・厳密にすべき』
しかし、やはり
『酷いことをした』事実は動かし難い。

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