９．１１同時多発テロ自作自演説

既に話題にされまくっているので、メモ代わりに。

キッカケは、やはりトンデモビデオ『911 ボーイングを捜せ』でありましょう。
制作は、ミズーリ州の弱小ラジオ局「ザ・パワー・アワー」のパーソナリティーである
デイブ・ヴォンクライス。で、彼が9.11テロに対する疑念を抱いたそのキッカケが、
フランスのサイト『Hunt the Boeing! And test your perceptions!』。

日本ではこのビデオを邦訳した、自称平和活動家のきくちゆみ氏を中心に、
平和活動家。ことに反米志向の人に広まりつつありますすでに広まってます。
（日本の保守層は、おおむね親米なので、これには引っ掛かりにくい）
ぶっちゃけ言って、その影響力と危険度は無視できないレベルだと思います。

★分かり易いとこでは、きくちゆみ氏のお仲間・森田玄氏。
★「パロディー・タイムズ」主催・マッド・アマノ氏（要・登録）。
★ノンフィクション作家（そうか?）の、ベンジャミン・フルフォード氏。
★ユダヤ（ロックフェラー）陰謀論者・リチャード・コシミズ氏。
　知ってる人ぞ知る、純粋水爆説（爆…は爆でも爆笑）でお馴染み。
★トンデモ科学者・山本寛氏（水素プラズマエネルギー・常温核融合）。
　　静岡理工科大学非常勤講師。　こういうトンデモ本も出してます。

＊これら陰謀論者による合同講演会in青山が観れたりします。
ニコニコ動画（要・ＩＤ）　【9.11を暴けば世界平和への血路が見えてくる】①～④

……そして、あのテロ事件から６年経過した現在、この体たらくですよ。
★フリーの国際情勢解説者・田中宇（たなか・さかい）氏。
★静岡県立大学国際関係学部教授・大礒正美氏。
★サンプラザ中野。　ああもお、追加ですよ追加→芸能人ｉｎトンデモ
★そして、これはビックリしました。立花隆。嘘ぉん。

更には、この陰謀論の症状は海外（ことにアメリカ）の方が深刻だったりします。
陰謀論に引っ掛かった「９・１１の真実を求める学者たち（Ｓ９１１Ｔ）」が、
米政府に真相究明（彼らが満足する結論）を求めたり。無理でしょうが。
で、その急先鋒が、あの常温核融合騒ぎの中で理性的な結論を出した
Steven Jones（スティーブン・ジョーンズ）博士だったり。これはガックリ。
そして、かのカール・セーガンの最初の妻にして、生物博士の
Lynn Margulis（リン・マーギュリス）博士。これも嘘ぉん、です。

純粋水爆説を唱える方々には、常温核融合支持者（上記・山本寛氏も）が
やたら多いのですが、それ聞いたらジョーンズ博士、どう思うんでしょうか。


最後に、この性質（たち）の悪い陰謀論に引っ掛からないための、
分かり易い処方箋を一番大きな字でフィーチャーしておきます。
『PULL IT （ボーイングの行方）』

9.11テロ事件に関する報告など随時新規情報が追加されてますし、
ここのリンクを辿れば、参考になる話は大量に出てきます。

それから、書籍ではやはりこれでしょう。
奥菜秀次『陰謀論の罠』光文社
（最近の光文社は、良い本を出すなあ。『メディア・バイアス』とか……あっ！）



【追記】kikulogで嫌というほど議論されてます。そちらも参考までに。
　11th of September 　陰謀のふたつの顔