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某日記別館(裏日記)。トンデモや時事に特化。
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水からの伝言は、道徳の授業に用いられるべきだと思います。

もちろん、リテラシーの授業 に、ですが(笑)。

ポジティブに考えてみれば、あの水からの伝言というニセ科学は、

・子供に取っ付き易い導入(水の結晶)が可能ですし、
・分かり易い(覆し易い)ニセ科学の最たる例ですし、
・しかも、れっきとした実話でありますし、


これは、リテラシー能力を鍛え、しかもリアリティを伴った授業が可能となる格好の題材なのではないでしょうか。こういう授業を、上手いことマニュアル化することができれば、子供たちのリテラシー能力向上に、少しでも役に立つかもしれません。
こう見えても(ネットで言うことか)私、高校の倫理・現代社会の教育実習経験ありますし、ひとつ挑戦してみましょう。

…で、授業のマニュアル化といえば、やはりTOSS(爆
サブタイトル「全国の教室・家庭で最も活用されているサイト」

…とのことなので、キッチリパクリ活用させて頂きます。
具体的な引用先など記述すると、アチラさんのリンクポリシーに引っ掛かるらしいので、具体的には触れないことにします悪しからず。
本当は、「水からの伝言」授業マニュアルをそのまんまパクリ参考にしたかったんですが(笑)





「水からの伝言(江本勝)」
を用いた
 「情報リテラシー」授業の計画案】


  ねらい
・非科学的な情報であっても、どれだけ受け入れられ易いか身を以て体験する。
・情報の受容の仕方によって、自分の判断がどう変わるかを身を以て体験する。
・情報のリテラシーの大切さを理解する。



起 (導入:インパクト重視)

まず、『水からの伝言』などで用いられた結晶の写真を各自配布する。

発問① 「この写真は、水の結晶です。美しいと思いますか?」

水の結晶(正確には雪の結晶の写真を見ての率直な感想を各自集める。


承 (誤情報の提示→感想)

写真が掲載された書籍紹介 → 『水は答えを知っている』『水からの伝言』
著者の紹介(詳しいプロフィールは言わない) → 江本勝
江本氏の主張を分かり易く一通り述べる。あくまで、江本氏の発言として。

※水に『ありがとう』などの『よい言葉』を見せると、綺麗な結晶ができて、
 『ばかやろう』などの『悪い言葉』を見せると、汚い結晶ができる。
※クラシックを聴かせた結晶は美しく、ロックやヘビメタを聴かせた結晶は崩れる。
※『ありがとう』と声をかけたご飯は腐りにくく、『ばかやろう』と声をかけたご飯はすぐに腐る。
※人間の体もほとんどが水から出来ている。だから『よい言葉』を使うと、人間も綺麗になる。

発問② 「これを聞いて、『よい言葉』を使おうと思いましたか?」
発問③ 「こう言っている江本勝さんを、どう思いましたか?」



転 (情報への懐疑)

でも、ちょっと待ってください。江本さんの言っていることは本当なのでしょうか?
水に音を聴く耳があるか。文字を見る目があるか。善悪を判断する脳があるか。
「よい言葉」をかけると、結晶が本当に綺麗になるのか、論理的に考えさせる。

発問④ 「この話は、どこまでが正しく、どこからおかしいでしょうか?」

慎重に、論理的に、順序立てて江本氏の意見を一つ一つ解析していく。
 ・「水の結晶は美しい(と思う)」→○×
 ・「よい言葉を聞くと気分が良くなる」→○×
 ・「よい言葉を聞くと水が綺麗な結晶になる」→○×



結 (解答)

江本勝がどうやって結晶を作ったか実験方法を簡単に説明する(図解あれば)。
(50回も結晶を作り、その中から都合の良い結晶を取捨選択していること)
科学の立場からは、江本勝氏の考え方がどう受け取られているか。

江本勝が本当はどういう人なのか。波動ショッピングの商品を紹介。
すんごく高額な商品であっても、科学的根拠など欠片もないことを説明。
       ↑
・発問⑤ 「これだけの金額があれば、何が買えるでしょうか?(笑)」
・発問③をもう一度。「こう言っている江本勝さんを、どう思いましたか?」


最初と二度目の発問③で、感想の違いがどこから来るのか。
情報の大切さ、本当に事実を理解するとはどういうことなのか。
情報を意図的に操り、事実を偽ろうとする人が存在することを理解させる。



※注意(授業に際しての)
・起~承にかけて、「引っ掛ける」ことになってしまうため、重々注意すること。
 引っ掛かったのは、別に悪いことではない(てゆーか、大人も騙されるし)。






以上を持ちまして、水伝道徳授業[1時限目・情報リテラシー]終了。

次回、水伝道徳授業[2時間目・倫理について]に続く。


> 他人のものは、その「意・に・反・し・て」勝手に使えないというのが著作権法の原則です。著作権法によらなくても、そういうことは社会の道義的ルールと考えております。ご理解くださいますようお願い致します。  

…な~んて、どこかの教育集団みたくケチ臭いことは申しません。

じゃんじゃん引用したり使ったりしてもらって構いません。勿論、批判もご自由に。
 (できれば、TOSSの会員さんに使ってもらえるとありがたいなw)
ここをこうした方がいいじゃないか、的な意見あれば記事手直しするかも。
また、この授業がリテラシーにとってむしろ害悪となる場合は、記事削除します。


※その他、子供向け情報リテラシーの参考書
・山本弘 『超能力番組を10倍楽しむ本』 楽工社
・藤野恵美 『七時間目の怪談授業』 講談社・青い鳥文庫
   『七時間目の占い入門』 『七時間目のUFO研究』

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