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某日記別館(裏日記)。トンデモや時事に特化。
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マイミクさんの日記に反応して、またEM対策エントリー立ち上げ。
長くなるので二分割か三分割になります(まとめエントリーも作る予定)。
今回は、効果に絞った話。とりあえず、その日記に出てきた話はこれ。
EM菌団子を投入しよう!!~日本橋川・神田川に清流をよみがえらせる~

学術的に、EMが河川を浄化する効果は多分に疑問視されています。
逆に、EM投下が河川の汚染源になっているという報告まで出ております。
EM菌投入は河川の汚濁源(kikulog)
EM菌について福島県が見解を発表(PSJ渋谷研究所X)

まぁ常識的に考えてみれば、当たり前の話なんですよね。
要は、EM団子なるものは発酵(腐敗)した有機物(微生物)の塊で、
(正確にいえば、比嘉照夫先生が勝手に「有用」と認めた微生物群で、
 しかもどういう微生物がどれだけ入ってるか、全く不明なシロモノ)
河川に投入すれば、普通の微生物と同様に汚染を分解するものもあれば
富栄養化の原因となり、結果的に河川を汚してしまうものもあるわけで。

ただ、比嘉照夫氏とEM機構サイドではこれら自治体の見解について、
自然環境と全く異なる閉鎖系での実験では、EMの効果を否定できない
として、公開質問状やら抗議文やらをじゃんじゃん送っております。




これには、日本土壌肥料学会が1996年に行なった公開シンポジウム、
微生物を利用した農業資材の現状と将来(pdf)

この中の、カセットサート大学タイ国農務省農業部による集中共同研究
【EM及びEM資材の有効性を評価するためのタイ国内共同研究、
 その実用性試験と施用の農業及び環境に与える影響
(P.9~11)
総勢100名近い人員(研究技術者と圃場技術者を除く)と、
一年以上(14ヶ月)を費やした大掛かりな実験が参考になります。

比嘉照夫先生はじめEM推進者は、理論・研究は総て机上の空論らしいので、
上記実験の結果だけ先に言っちゃいますと、これがほぼ全滅でした。
☆農薬としての効果
   ・・・ 病原性のある細菌やカビに対する成長抑制効果は認められず。
☆害虫に対する効果
   ・・・ 食害予防、産卵抑制、消化器系への毒性、接触毒性ともになし。
      忌避薬的な効果もなし。
☆肥料としての効果
   ・・・ 市販されている他の2種類の堆肥に比べ、最も効果が少ない。
☆土壌微生物に対する効果
   ・・・ 藍藻の成長と窒素固定効率は、適度なEM濃度においては増加
      但し、一定濃度を超える場合は減少する。
      また
VA(アーバスキュラー)菌根量は、EM処理により減少する。
☆豚の性質と飼料の消化性への効果
   ・・・ 特に効果なし。
☆ナマズの養殖
   ・・・ 水質に特に変化なし。生存率・生育率・総生産量にも差異はなし。
☆汚水処理剤としての効果
   ・・・ 国内の酸化状態にある池から採取した混合培養液と同様の効果。
☆豚の汚水をEM処理して野菜類の肥料に用いる実験
   ・・・ キャベツは、化学肥料と比べて収量が著しく低下。
      中国ラディッシュと唐辛子では、化学肥料とほとんど差異なし。
      
マリーゴールドの栽培においてのみ、成長を促進する効果あり
☆EMの施用による環境への影響
   ・・・ 平均して農業目的や公衆衛生上の水質という点においては、
      EMと化学物質による処理された水とでは、さしたる差異はなし。
      土壌に残存する毒性物質を分解する能力は確認されず。
(このpdfファイル、この部分だけでなく、全部読んで頂きたいものです。
 非常に誠実な内容です。てゆうか、マトモなことしか書かれてませんw)

比嘉氏やEM推進者たちの結果が全て」「事実は事実という立場であれば、
この実験における事実も結果も、甘んじて受け入れなければならないはずです。
まあ、その事実や結果を拒否するのも否定するのも自由ではありますし、実際、
こういう都合の悪い結果を、彼らが素直に受け入れるとは到底思えませんが、
まぁそれならそれで(上記自治体による実験結果も含めて)、
EMに都合の良い結果は何の理由もなしに受け入れさせ、EMに都合の悪い結果はアレコレ理由を付けて否定する
というのは、一体どういう了見なのかを問い詰めてみたいものです。


ちなみに比嘉照夫氏曰く、「意図的な妨害団体が多数存在する」のだそうで、
この実験結果も、妨害団体の魔の手が伸びてきたためかもしれませんよ。
何とタイ国にまで。 なんとも恐ろしいことですねえ(棒読み)。

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