① 〔P.62〕
EMを使ったら、(中略)全体の収量は通常農法の三倍となって(後略) |
・・・・・・いや、なんとなく(笑)
① 〔P.64~65〕
抗酸化力を構成する要素には二つのタイプがあります。ひとつは微生物が作り出す抗酸化物質、それからもう一つが波動です。EMの中には常に波動を発している微生物がいます。 (中略) またEMは汚染された酸化状態をクリーンにし、イオン化した物質を元の分子状態に戻す力がありますが、そうすると色々な元素も純粋になって、それぞれ分子の持つ特有な波動を出すようになります。微生物が作り出す抗酸化作用、微生物が出す波動、そして無機質の元素が出す波動、それらのすべてが抗酸化力に連動して蘇生の方向へと働く結果 (後略) |
ここでいう
波動とは、
これのこと…ではなくて、
こちらのことです。
嘘だと思われるなら、比嘉照夫先生御本人に聞いてみて下さい。
量子力学のことなら、本職の物理学者の先生に聞いてみましょう。
① 〔P.109~110〕
雨水は落下浸透する過程で最初に触れた活性物質の性質を転写し、それを他に伝える機能があると述べましたが、(中略) 汚水を丹念に濾過し、不純物や有害物質を取り除いても、なかなかおいしい、よい水にはなってくれません。 その原因は、悪い情報を転写した水が悪い元素の性質を電磁気的にメモリーしているからです。すなわち、一種の悪い情報を記録した磁気テープのような構造になって、それが一つの集団(クラスター)を形成するためです。 (中略) EMにはその生成する酵素や自らが持つ振動によって、水が転写した悪い情報を消す力があります。 |
クラスターの小さな水① 〔P.154〕
EMは磁気共鳴分析による毒性検定の結果において、まったく安全であることが明確になつたため、私自身が疲労回復や二日酔い防止に使い始めました。効果は抜群で (後略) |
その
磁気共鳴分析とは、
これのこと……ではなく、
こちらのことです。
① 〔P.66〕
ご神水といわれる水や身体に良いという水は、極めて抗酸化力が高く、パイウォーターの中には、ビタミンCを加えて煮沸してもなかなか分解しないものもあります。 (中略) クラスターの小さな水は電磁気的に他の物質の波動を記録する力があるので、これがホメオパシー治療の大きな根拠となっています。 |
パイウォーターホメオパシー治療②では、
①で大々的に発表したEMの成果を発表するとともに
後半部分では、新開発の
EMセラミックスについての理論を語っておられます。
② 〔P217~218〕
700℃の高熱でも死なない微生物がいる
私たちはEMの研究をしていくなかで、いくつかの不思議な現象に遭遇していました。実験でEMを入れた容器を使用後ていねいに洗っても、EMがその容器にしみついてしまうらしく、いくら念入りに洗ってもEMの性質が出てくるのです。栄養状態によりけりですが、半年くらいたったあとでも出てきます。 (中略) EMをセラミックスに吸着させ、水をきれいにする方法を試験していたのです。当時は容器は使用後洗って干していました。カラカラに乾燥するまで干せば、前の実験の痕跡はなくなると思っていたのです。 ところが、いくら洗って干しても、いつもでもEMの影響が消えません。これは変だということで、今度は135℃で15分間オートクレーブ(圧力をかけて熱気で殺菌する装置)にかけました。 (中略) ところがその後、そのセラミックを肉汁の培養液にひたすと、またしてもあらわれてきたのです。 (後略) 三回くらい同じ殺菌操作を繰り返してもあらわれる。高温乾熱殺菌を繰り返し行なってもあらわれるので、もっと温度を上げようということで700℃まで上げてみました。700℃というと鉄が溶けはじめる温度ですが、それでもそのセラミックスのなかの細菌は復活したのです。 |
果たして、こういう荒っぽい実験方法で細菌が検知できるのか疑問なんですが。
そもそも、洗っても殺菌しても
EMの性質や影響 が出てくる、という話でして、
洗ったり殺菌したりした直後に細菌を検知した、とは書いてないのです。
検知したのは、殺菌したEMセラミックを
肉汁の培養液に浸した後でのこと。
こういう手法って、
生物実験的にありなんでしょうか。
そして、この結論を基にして、比嘉照夫先生の仮説は大きく飛躍します。
② 〔P220~221〕
光合成細菌のなかには、1000℃以上でも情報を失活しないものがいます。したがって地球には1000℃くらいの高温の頃から微生物がいたとしか考えられないのです。 (中略) 地球の初期の空気組成は、炭酸ガス、アンモニア、メタン、硫化水素などですが、これらの物質が大好きな微生物が高温多湿のなかで猛烈に繁殖して、炭酸ガスを固定し、現在のような大量の窒素ガスや酸素や水をつくったと考えても、なんら理論的な不都合は生じません。 雨が降るためには100℃以下の気温になって蒸気が凝結しないかぎり困難です。 (中略) 地球に現存する炭酸ガスを全部はき出して温室効果に換算すると、200~300℃になるといわれています。少なくともその頃の地球の温度は、それ以上あったはずです。 その地球が冷えて雨が降るためには、温室効果を減らす存在がなければなりません。その存在はまだ特定されていませんが、私はEMをあつかってきて、この微生物群のなかにその仲間がいたと思うようになりました。 (中略) そういう微生物が原始の地球に存在して、猛烈な勢いで繁殖したため、炭酸ガスが減って温室効果が解除され、100℃以下に気温を下げた結果、雨が降ったとしか考えられません。こう考えれば、地球誕生の謎も解けます。 |
かくして、全世界の科学者を悩ませる生命開闢の謎も、比嘉照夫先生の手により解決するのです(ビッグバン)
そのEMの中の菌とやらが、そもそもどうやって誕生したのかの説明とか、なし。
…というか、こちらの方が遥かに比嘉先生の嫌う
机上の理論ではないかと。
光合成細菌のなかには、1000℃以上でも情報を失活しないものがいます…とありますが、現在知られている
超好熱性微生物の最高記録は121℃。
1000℃以上の環境で活動可能とする、その根拠として挙げられてるのが、
月面のカメラに付着していた連鎖球菌が、2年ほど生きていた話。
しかも、比嘉照夫教授の弁から考えると、EMセラミックの開発を通じて、
もはや微生物すらいらないという結論になってるのではないか、とも思えます。
② 〔P.225~226〕
生命の情報というものは、水を介して伝わります。それは水分子がひとつの分子のなかにプラス極とマイナス極をあわせもつ双電子のため、その作用が磁気テープ的に機能するからです。生命情報は特異な波動をもっており、その波動が水分子に磁気上に記録されます。すべての物質はそれぞれ固有の波動をもっていることが知られています。その波動は物質がピュアな状態のとき、もっともよく発するようになります。その波動を水が受けて他の物質に伝えるのです。 |
③ 〔P.73〕
すべての存在物の性質や現象は、そのものが出現する場によって決まってきます。1996年来、大きな問題として浮上した病原性大腸菌O‐157も、それが活動するにふさわしい場ができたということであって、その場が失われれば自然に消えるものです。医療機関で問題になっているMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)も同じことです。 |
↑
ここらへんの記述などは、食中毒や院内感染と常日頃から必死に戦っている
飲食店や医療関係者に対して、非常に失礼なこと言ってるように思えるんですが。
そして
③では、EMの医療利用に話がシフトしていきます。
③ 〔P.79~80〕
体内の抗酸化力と免疫力は強い相関関係にあり、抗酸化力が高まれば免疫力も高まります。一般的にいえば、体内微生物の善玉菌が優勢を占めるような状態です。 (中略) また、体内微生物は、体内ホルモンのバランスにも関係しています。そのほか、体内にいるある種の菌は元素転換能力があることも知られています。 (中略) 抗酸化力の見分け方は、従来は鮮度、におい、色(変色のスピード)によって行なわれてきましたが、比較的簡単にできるO‐リングテストもかなり再現性が高く、信頼してよいと思います。 ここ数年来、物質の本質は波動と深い関係にあることが盛んにいわれています。気功や浄霊なども波動という観点から科学的な説明ができるようになってきています。ともかく、波動というものが人体のみならずあらゆる物質に大きな影響をおよぼしていることは、いまや否定することはできません。 |
何度もいいますが、ここの
波動とは、量子力学ではなく
こちらのこと。
しかし、
O-リングテストですか(笑)
③ 〔P.81〕
波動、すなわち共鳴磁場は、現在MRAやLFAなどの測定器によって測定することができます。 これらの波動測定器を使って人体の健全度(免疫力)を基準に測定しますと、すべての物質が人間の免疫力にどのような影響をおよぼすかということが、数十秒から長くても数分以内に確認することができます。 (中略) 医薬品と称されるものは、ほとんどマイナスであり、「薬が病気の原因となる」という説もいよいよ信憑性を帯びてきました。この測定器は測定コードを変えると、人体の各部分の細密なチェックも可能です。人体や第一次産品のみならず工業製品、土木建築資材、環境関連、健康・医療関連などあらゆる分野のものを測定することができる点で、波動測定器は現代の「ウソ発見器」ともいえます。 |
wiki-
波動測定器 はてな-
波動測定器つい先日、波動の連鎖販売に
経産省から六ヶ月の取引停止命令が出されました。
「パワーウェーブ(波動情報発生器)」「ウェーブクリエーター(波動情報入力器)」に
「科学的に明確な根拠がない」ことが明確に謳われております。
ちなみに、それら波動機器の中身たるや、こんな体たらくでありました。
YouTube - ミヤネ屋「波動情報水」その1
YouTube - ミヤネ屋「波動情報水」その2その
現代の「ウソ発見器」とやらが、実は
ウソでした、というオチです。
当然ながら、本職の学者・研究者からは比嘉先生の理論は批判されていますが、
理論・研究・学問を極度に軽蔑する比嘉先生は、これら批判などどこ吹く風。
では、学者・研究者ではなく、
現地の実践者から反対意見が出た場合はどうか。
比嘉先生は徹底した現場主義ですから、実際に現地で用いて効果がなければ、
EMの認識を改めることがあるかもしれない・・・と、思ったあなた、
甘いです。
③ 〔P.73〕
「効かない」という疑問にはこう答える
(前略) EMの使用現場で「使ってみたが、さっぱり効き目がなかった」という人がいます。農業でも環境でも少数の「効かない」という人たちがいて、実際に「効いた」という人がたくさんいるのに、彼らは「そんなのは偶然だろう」「EM」の成果ではない」といい、それが反EM派の格好の攻撃材料に使われています。 |
「使ってみたが、さっぱり効き目がなかった」とか言う者は、
反EM派なのです。
何故なら、
反EM派に格好の攻撃材料を提供しているのでありますから。
「そんなのは偶然(かもしれない)」、「EMの成果ではない(かもしれない)」という
現場の極めて真っ当な疑問など、決して持つことは許されないのです。③ 〔P73~74〕
EMは生き物であり、効果はその密度、すなわち増殖量と関係しています。したがってEMを使っても、密度が高くならない場合は効果もあらわれてきません。密度を高めるためにボカシや拡大活性液のつくり方を繰り返し説明してしたのはそのためです。 (中略) 要するに、市販のEM液は種子的な存在なのです。EMを使うことは、種苗店からトマト、キュウリ、ナスの種子や苗を買ってきて育てるのと同じことです。作物を育てるのに失敗した人が、種苗店に文句をつけたり、補償を要求したりする話は聞いたことがありません。すべて自己責任です。 |
つまり、比嘉先生の言う通りにしておけば、
絶対に大丈夫なのです。
でも、仮にEMが失敗しても比嘉先生、責任を取る気サラサラありません。
効果があればEMの手柄。失敗すれば自己責任。
いい商売ですな。
法的には種苗店の種子や苗に問題がある場合、種苗店に責任は存在します。
ましてや、その種子や苗に誇大広告以下の効果しかなければ尚更のこと。
③ 〔P.75〕
EMの研究をはじめて30年、実用化して16年が経過しました。よいことは予想外のことを含めて無数にありましたが、わるいことはまったく起こっておりません。微生物の分裂速度から考えても、今後も不都合なことは起こらないという結論はすでに出ていると思うのです。 |
EMの使用現場で「使ってみたが、さっぱり効き目がなかった」という人がいます。
…という、P73の文章と、明らかに矛盾しておるのですが、それはそれとして。
EMに、比嘉照夫先生の仰る誇大広告ほどの効果がないということに関しては、
様々な人や
自治体などの指摘するところです。学術的には、もはや論外で。
しかし、この結果を受け、比嘉先生が御自分の非を認めることは期待できません。
おそらく、
「わるいこと」「不都合なこと」 は比嘉先生の目に入らないか、
単なる
自己責任か、もしくは
反EM派の画策する陰謀なのでしょうから。
最後になりましたが、比嘉照夫先生の考える目標と思しき部分を引用し、
比嘉先生の目指す社会を提示して、この迷言集を閉めたいと思います。
③ 〔P71~72〕
(前略) EMはあくまでも超宗教、超経済、超イデオロギーをモットーに、従来の方法論を越え、特定の集団や組織の利益誘導に与せず、真に共存共栄型社会の実現を目指す――これが私のスタンスです。 このような私の考え方に賛同してもらえ、EMの普及に前向きに取り組んでくれるところなら、私はどんなところでも積極的な協力を惜しみません。しかし、EMの思想からはずれるところは断固として排除する。そういう方針でこれまでやってきましたし、これからもそれを貫いていくつもりです。 |
超宗教、超経済、超イデオロギーを謳い、
共存共栄を教義に掲げた
排他的な(カルト)宗教に見えて仕方ありません。
これは、私の心が穢れているからでありましょう。早く浄化しなければ。EMで。