陰謀論者当選のお知らせ

この度の参議院選挙鳥取選挙区におきまして、
浜田和幸　氏が、見事当選を果たしました！！
（ぱちぱちぱちぱちぱち……）

これで我が国の参議院は、民主党に藤田幸久。自民党に浜田和幸と、
二大政党に陰謀論者を抱えることになったわけですね。

浜田和幸氏の評価ですが、twitterでは妙に賛否が分かれてて面白いんですが、
氏の能力が政治・経済・外交にプラスになると本気で考えてる人が多いようで。

ここは今回の選挙で浜田氏を全力で支持した石破茂に、
責任持って国政への関与を全力で阻止して戴きましょう。

こういう国際政治経済分析なんぞ国政に反映された日には、
本当に我が国終わりかねませんので。


それから、国政とは別に、浜田和幸氏が我が鳥取県において、
今後、地元をどうしていくのか。指針となる九州企業特報のコラムを一つ。
【日本一人口の少ない県を日本一活力のある県へ！】
（上） http://www.data-max.co.jp/2010/03/post_9297.html
（下） http://www.data-max.co.jp/2010/03/post_9298.html

（上）は略。（下）から、個人的に気になる部分をいくつかピックアップ。
 

フコイダンや音楽熟成などの地元発の先端技術を生かした未来先取り型の健康食品産業も元気だ。

まず、フコイダンは代替療法の一つ。
サイトによって主張してる内容がバラバラなので、ちょっと把握しかねてます。
以下メモ代わり。　将来的に、何らかの問題になる可能性は否定しない。
【フコイダンと代替医療を考える会】
【ＮＰＯ法人統合医療と健康を考える会】
うちの地元・境港市でフコイダンの研究をやっている会社。
【㈱海産物のきむらや】

そして音楽熟成に関しては、もはや言うまでもなく、
拙ブログで何度も扱った、モーツァルト効果を謳う七田系ニセ科学。
何度も扱ったことあるので、紹介は略。以下エントリ参照のこと。
音楽熟成教会【まとめ頁】

「未来先取り」し過ぎて、過去に逆戻りです。

 

世界アニメサミットの招致に成功したように、鳥取県には「ゲゲゲの鬼太郎」や「名探偵コナン」、そして谷口ジローの「遥かな町へ」に代表される独自のアニメ文化を育んできた風土がある。海外からの関心も高く、農林水産業と一体化した鳥取県の魅力を積極的にＰＲすれば、これまでにない新たな観光産業が巻き起こるに違いない。

正確には、「世界アニメサミット」ではなく「国際マンガサミット」ですが。
全体的に、どうもマンガとアニメの区別が付いてないような文章。
農林水産業と、どう一体化するのかも今ひとつ理解できませんが、
観光産業を目指すからには、こちらにも力を入れるつもりなのかしらん。
マンガやアニメを理解してない・理解できないのは別に構わないのだけど、
現場としては、金は出してもあんまし口や顔は出さないで欲しいなあ…

 

いわゆる自然のエネルギー・スポットと呼ばれる数々の拠点に加え、後醍醐天皇ゆかりの歴史的遺産の数々。最近流行りの「歴女」にとっては新たなターゲットになるに違いない。

「エネルギー・スポット」は、恐らく「パワー・スポット」のことでしょう。
まあ「自然のエネルギー・スポット」という言葉自体どうかというのは置いといて。
後醍醐天皇ゆかりの歴史的遺産の数々は、確かに貴重だとは思うんだけど、
そもそも、南北朝あたりをターゲットにしてる「歴女」って、いるの？？
いや。いなくはないんだろうし、戦国・幕末に匹敵する面白い時代ではあるけど、
歴女のターゲットになるほどの観光名所になり得るのかなあ。


【まとめ】
総じて考えるに、コラム中に流行のキーワードを盛んに取り入れてるものの、
そのキーワードの意味の理解度と、情報精度が決定的に薄いと思います。
これは、浜田氏の書籍の中での国際政治経済分析にも当てはまると思います。
（数冊ほど読んだので、いずれ浜田和幸氏の書籍レビュー書くかも）

果たして、こういうのが地元活性化に繋がるかどうかは、かなり微妙。
てゆうか、少なくともうちの地元で、
変な代替医療やニセ科学が活性化することだけは勘弁して欲しいんですが。

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自民党（鳥取県連） × 幸福の科学

ここ数日、「浜田和幸」「幸福の科学」でググってくる人が多くなりまして。
ちょっくら調べてみたところ……妙なチラシがヒット。

浜田和幸氏の奥様が、幸福の科学のイベントに出てたらしいです。
しかし、個人的にではありますが、浜田和幸氏本人が信者とは考えてません。
確かにあの人、幸福の科学出版から本も出してるし、動画で宣伝もしてます。
でも、本人にとってはアノ宗教団体を利用してるだけのつもりじゃないのかな。
まぁ奥さんの方はどうかしらないけど。

どちらにせよ、思想信条は本人の自由ですし………

………と、思ったら、日付見てビックリ仰天！

「７月４日」？？？

つい、先日じゃん！　てゆうか、前の日曜日じゃん！
 
チラシには、「自民党・浜田かずゆき鳥取県候補の奥様」とありますし、
映画『仏陀再誕』上映会までやってるし、明らかに昨年の７／４じゃないよねこれ。
「７／４日　当日の横浜アリーナでの最新講演の衛星中継録画」ともあるので、
幸福の科学サイドのイベントをチェックしたところ、恐らくはこれでしょう。
ついでに、会場となった倉吉未来中心のスケジュールも確認。間違いありません。

……で、本題。 参議院選挙を翌週に控えた大切な日曜日に、
当の自民党候補者の奥さんや、稲田寿久自民党県議会議員が、
わざわざ幸福の科学のイベントに参加する理由って何かと考えれば……

選挙協力の要請しかないよね。
（他に何か別の理由があれば言ってくれ。単なる映画鑑賞会とでも？）

実際、少なくとも確実に票に結びつく動員が見込まれる組織ではありますが、
よりにもよって、幸福の科学とは……（絶句しているらしい）。


もしかして、全国的に自民党と幸福実現党が繋がってるとか、ないよね？
確かに、憲法改正やら軍事力増強やらアジア諸国への強硬姿勢やら、
自民党の中でも過激な人とは、政策的な共通点は多いと思うけど。
例の自民党本部における　超絶コスプレイベント　に、
政敵であるはずの幸福実現党特別代表・ドクター中松が出席してる理由って、
三橋某の繋がりだけだと思ってたんですが、違うんでしょうか。
まさか、あの宗教団体に全国的な選挙協力を取り付けるため……じゃないよね。
（違ってたら、その方がいい。というか、違ってて欲しい。マジで）

ちなみに、今回の幸福実現党の候補者は、小選挙区では１９人。
比例や幸福実現党の候補者の出ている選挙区は除くとしても、
それ以外の各選挙区の自民党支部の動きがどうなってるか、気になります。
他県でも、果たして自民党による幸福の科学への選挙協力要請があるのか。

あと、現在の自民党（の一部…だと思いたい）。
当然ながら連立してる公明党＝創価学会の協力があるのはもちろんのこと、
（てゆうか、創価学会として幸福の科学の選挙協力って許せるのか？）
それに加えて、統一協会による協力。更に、幸福の科学とくれば……

政権を奪われた危機感で、なりふり構ってられないのは理解できなくはない。
けど、最低限のなりふりくらい構えよ！
よりによって、カルト宗教（一応、創価除く）に協力を要請するとは何事かと。 
これが将来的に政治にどれほどのダメージ与えるか考えると、空恐ろしいです。

こういうの、鳥取県だけであって欲しいんですが。
てゆうか、鳥取県だけでも勘弁して欲しいんですが。

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陰謀論者を全力で支援する石破茂

次回参議院選挙の自民党鳥取県連の公認候補・浜田和幸氏について。
そのトンデモ国際分析に関しては、以前のエントリー参照のこと。

【鳥取県の危機（自民党公認候補・浜田和幸氏に関して）】
【国際政治分析によって陰謀論を補強する者】

で、鳥取県で現在最もメジャーな自民党の政治家といえば、この人ですよ。

　　石 破　茂（公式サイト）

では、この人が浜田和幸氏についてどういう評価しているのかというと・・・・・・

【石破茂（いしばしげる）オフィシャルブログ】より。

【田村参議院議員のことなど】　2010年2月10日 (水)

今夏の参議院鳥取選挙区は、先日田村氏に代えて擁立が決定した自民党公認の浜田和幸氏（国際政治学者）、民主党公認の坂野真理氏（故・坂野自治相のお孫さん）、共産党と幸福実現党候補の四人の争いになりそうです｡ 　比例区に廻る田村氏は、選挙区ではかつて自身が戦った故・坂野氏のお孫さんを支援する、というなんとも面妖な構図ですが、浜田氏は見識･人柄ともに立派な人物で、政策に明るく熱意もあり、私も我が事と思って全力で支援しなければならないと決意しています。

【市長選など】　2010年4月16日 (金)

自民党の候補予定者である国際政治学者の浜田和幸氏は実にいい人材なのですが、とにかく圧倒的に知名度が低い。 　投票の際、知らない名前は書きようがないのですから、まずは知名度アップに総力を注がなくてはなりません。

 ・・・・・・え～っと、参ったねこりゃ。
 

「いい人材」で、「見識・人柄ともに立派な人物」で、「政策に明るく熱意もあり」、

そして「私もわが事と思って全力で支援しなければならないと決意」されてる、と。

どうも、好印象しか抱いてないみたいで（＾＾；；

何度も書きますが、浜田和幸氏の書籍やコラム・論文を読んでみれば、
あの人の国際政治分析とやらが無茶苦茶であるのは、素人目にも一目瞭然。

ならば、どうして石破氏にそういう認識が持てないのか。
 

　①.　浜田和幸氏が巧妙に尻尾を隠してるのか。
　②.　石破茂氏に人物を見る目がないのか。
　③.　あるいは、その両方か。
 

個人的には、①～③全てに可能性があると思ってます。

①に関しては、実際のところ石破茂氏だけの話ではないんですよね。
一般的にも、浜田氏がこれだけ無茶苦茶なこと言ってるにも関わらず、

氏のトンデモを指摘する記述が、メディア（ネット含む）にほとんど見当たらない。
　（経済関連でホンの少しだけ、なくはないのですが）
逆に、テレビ・ラジオに積極的に露出して、そこそこ好評価も得ているようです。
メジャーどころで、「ＴＶタックル」とか「ブロードキャスター」とか「ミヤネ屋」とか。

ちなみに、Ｙｏｕｔｕｂｅやニコニコ動画で「浜田和幸」検索かけると、
某桜チャンネルの動画がやたらとヒットするのは内緒だ（笑）。

驚くべきことに、NHK「視点・論点」に出たりもしています。
【「視点・論点」迫りくる水危機】（解説委員室ブログ）

しかし、この記述もすごく微妙。イザヤ・ベンダサンとかダンボール餃子とか。
水危機ならばと、浜田氏の著作『ウォーター・マネー』をちょっと立ち読みしたところ、
気象改変兵器みたいな話が普通に載ってて、思わずのけぞりました（笑）。

更に驚くことには、ＪＡＸＡの宇宙探査シンポジウムで特別講演までしてます。
【「太陽系大航海～そこで何を見つけ何を得るのか～」】

ＪＡＸＡも、何でまたこんな人に講演させたりなんかしたんだろ？？
こういう本を出しているので、担当者が変な勘違いでもしたのかしらん？？？

そういうわけで、浜田和幸＝トンデモと認識されてないのが現状でありますし、
普通の人が、氏を立派な国際政治経済学者だと誤解するのも無理ありません。
しかし、書籍・コラム・論文以外。講演などにおける具体的な発言内容から、
浜田氏の正体が全く見抜けないかといえば、これもそうとは思えないんですよ。

例えば上記シンポジウムには、ＳＦ作家の小川一水さんが参加しておられまして、
【宇宙探査シンポジウム】（小川遊水地＠ｂｌｏｇ）

・国際未来科学研究所、浜田和幸氏。 　話がよくわからなかったので開始１０分で退席。

・・・・・・あらま

同シンポジウムには、こちらもSF作家の野尻抱介さんも参加しておられまして、
その時の話が、野尻ボードのログ（2007年03月20日(火)19時13分44秒）に残ってます。　

＞週刊文春の浜田和幸氏の記事 　週刊文春３月２２日号に『宇宙の資源を独り占め　中国がもくろむ「月面支配」』という記事が載っています。 　この人、京都の宇宙探査シンポジウムで支離滅裂な講演をやらかして、開始１５分ほどでうんざりして退席したら、すでにロビーには松浦さんや小川さんや朝日新聞の記者が退避しておりました（＾＾；。 　記事によれば、この講演で中国の宇宙開発を批判したところ、中国側は翌日のパネル・ディスカッションへの出席をキャンセルしてきたというのですが、どこまで信じたらいいんでしょうか。 　そもそも中国が月のヘリウム３採掘をめざしているというのはハッタリでは。重水素－重水素の核融合すら実現していないのに、条件が一桁厳しい重水素－ヘリウム３核融合がものになると本気で考えてるんでしょうか。確かに実現すれば理想的なエネルギー源になりますけど。

 

・・・・・・ということで、普通の人は誤魔化されても、聞く人が聞いたなら、
「胡散臭い」「ハッタリじゃね？」と、気付くことができるのではないかと思うんですよ。
これが共著とはいえ　『「国力」会議』　なる書籍まで一緒に出しているにも関わらず、
それでいて浜田氏のアレな正体に気付くことができないというのは、
石破氏の人物眼に、かなり瑕疵があると指摘されても仕方ないと思います。

というか、これもある意味で危機管理能力の問題かもしれませんがね（笑）。

話が反れますが、以前、政治的メルクマールについて書いたことあります。
【ここがサヨク（ウヨク）の分かれ目よん】

少なくとも石破茂氏は、田母神論文に関しては明快に否定されてますし、
その思想信条やポリシーには、個人的には相容れないものもありますが、

その意見に関しては傾倒すべき人物である、という評価をしております。

ちなみに、地元では元々自民党鳥取県連は浜田和幸氏を擁立する前に、
元経済企画庁長官・相沢英之氏の三男に出馬要請しているんですよね。
そこで浜田氏以外の人が擁立されてたなら、（それほど）批判はしないんですよ。
主義主張の違いは人それぞれ。どの党・どの候補に投票するかは個人の自由。
　（まぁ幸福実現党や、その候補者だけは勘弁して欲しいところですが）
自分の批判する党に投票しても、仕方ないと思うだけの度量はあるつもりです。

・・・・・・その候補が陰謀論者でもなければ。

だからこそ、石破氏にはこういう人の応援なんかして欲しくないのですよ。
まして、自民党から立候補なんぞ、もはや悪夢。（幸福実現党からなら許すｗ）
これで石破氏が、あのトンデモ国際分析に影響された日には目も当てられない。
折角の軍事知識がパーですよ。

とにかく石破氏には、浜田氏の著作を一冊でも読むことをお勧めします。
（あの微塵も疑ってないブログ記事から察するに、まず間違いなく読んでないと思われるので）
個人的に何冊か斜め読みしているところですが、どの著作を見ても、
かな～り胡散臭い記述で溢れかえっておりますよ（笑）。

というか、少なくとも、

「全力で支援する」候補者の書籍を
一冊も読んでないのは如何なものか。
（読んだその上で浜田和幸氏を支援しているなら、もっとダメですが）

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「ゲーム脳」を恐怖する学校の恐怖

産経の例の記事について書こうと思ったのですが、その前提として。

少々以前の話ですが、産経新聞2005年11月28日のゲーム脳の記事。
【脳科学　学校導入で成果】（web転載版）

 　　◆「ゲーム脳」
　東本郷小がこうした取り組みを開始したのは約二年前。桑原校長が川口市の教育研究会主催の講演会で、テレビゲームが脳に与える影響を指摘したベストセラー『ゲーム脳の恐怖』の著者、森昭雄日大教授に出会ったことがきっかけだ。感銘を受けた桑原校長が森教授に校内研修の講演を依頼するなどして、脳科学を教育に生かす取り組みが始まった。

 

ここで、そのゲーム脳調査の対象となった学校とされているのが、
「埼玉県川口市立東本郷小学校」 
※コンテンツ削除が確認されたので、リンクを切断しました。

そのTOPページ「沿革」の、2005年から不吉な（笑）単語が出てきます。
＞『「心の教育」～脳科学の知見を生かして～』
その教育内容が具体的に載っているのが、以下のブログです。

【 脳科学ブログ（教育への架橋） 】

このブログ主こそ、その「川口市立東本郷小」の元校長桑原清四郎氏。
２００４年１月の森昭雄の講演会を見てニセ科学に引っかかり触発され、
森昭雄の持論に沿った（＝ニセ科学を根拠にした）教育を開始します。
更には、森昭雄氏を招いての講演・授業・ゲーム脳調査も行われました。

【 早寝の効果科学で解明／「ゲーム脳」をどう防ぎますか 】
　　　　（北海道新聞　「時代の肖像」　2006/10/23）
 

「教育には、あいまいな一般論ではなく、データと科学的な理論が必要です。脳を考えずに、良い教育は望めません」

まぁ同意します。そのデータこそ恣意的で、その科学理論こそニセ科学であり、
その教育こそがあいまいな一般論（ゲーム悪玉論・俗流若者論）であるのですが。
当然ながら、その調査方法も調査結果も、専門家に散々突っ込まれまくることに。
具体的な調査方法とその批判については、以下のところ参照のこと。
【斎藤環氏に聞く　ゲーム脳の恐怖】【‘ゲーム脳”の脳波について】

どうでもいいけど、批判に対抗する最後の一文が見事なオチに（笑）。 
 

　上記の記事を読んで、みなさんはどう考えましたか。森教授の見解にはいろいろな批判等がありますが、「ゲーム」に関しては、私はある程度の悪影響はあるのではないかと思っています。森教授の書籍ばかりではなく、岡田尊司・京都大学、川島隆太・東北大学、澤口俊之・北海道大学など各氏の書籍等を読み、勉強し、自分たちで考えていかなければなりませんね。

・・・・・・よりにもよって、その「各氏」ですか（爆


桑原清四郎先生。当然ながら、これら批判など、どこ吹く風。
調査は依然継続され、その「脳科学」とやらの範囲もバラエティも無限に拡大。
【 脳科学研修のすすめ 】[2009年07月25日(土)] 

更に桑原清四郎先生。埼玉県内のあちこちで精力的に講話・講演を行い、
ゲーム脳を始めとした、これら脳科学の布教普及に努めておられます。
【 「脳科学と教育」講話・講演会の記録 】[2009年02月01日(日)]
 
その講演内容は、具体的にはこんな感じ。シナプス伸びろー。
【 蓮田・平野小で講演① 】[2009年07月21日(火)]
５・６年「脳科学と教育ーゲーム脳とは何かー」とか、そのまんま。
しかもこれ、昨年の話ですよ。
あのTOSSですら批判を受けてゲーム脳コンテンツを全撤去したのに、
ここでは堂々と「ゲーム脳」を掲げる講演が行われているのですよ。
それも、小学生に対して。

そしてそして。あのブログの驚愕の最新のエントリがこれです。
【ゲーム・ケイタイの克服（５）】[2010年04月19日(月)]

「電磁波は脳の内奥まで貫通し、脳の配線回路を混乱させ」るとか、
疑似科学や代替医療御用達の脳内物質セロトニンは出してくるは、
相変わらず、アルファ波とベータ波だけで脳の機能を説明してるは。
更に、次の記述などは、もはや何をどう説明してよいのやら……
 

＊ゲームやケイタイばっかりしていると、創造力や人間らしさ（理性・道徳心）、感情を表現する働きが低下します。前頭前野の活動が低くなるためです。

＊長崎の小６女子の同級生殺害事件などパソコンの影響とも言われています。
　①人間らしさを司る前頭前野の働きが極端に低下し、自己抑制が欠落していた。
　②インターネットに嫌なことを書かれ、動物脳の扁桃体に焼き付けられ、トラウマのような状態になっていた。
　③恨みつらみが重なり、善悪の判断が困難になっていた。
　④一気に「殺す」行動に走ってしまった。・・・森教授対談（ＭＯＫＵ）
 

・・・なんか、あらゆる意味で酷いです。

こういう嫌のこと書かれて、トラウマのような状態になりそうです。私が。
これ見て恨みつらみが重なり、善悪の判断が困難になりそうです。私が。
結論として、以下のように言えると思います。

川口市立東本郷小学校では、
元校長の桑原清四郎氏を中心に、
学校を挙げ、現在進行形で、
森昭雄のニセ脳科学を根拠とした
「適正な教育」に邁進しているのです。


TOSSでも公然とはできないニセ科学の授業を、
この学校では１００％本気でやらかしているわけで、
これって、本気でゆゆしき事態だと思うのですが。

自分の子供とか、この学校に行かせたくないなあ…（いないけど）。
……しかも、実は話はこれで終わらなかったりして　（次回に続く）


【訂正】　桑原清四郎氏のプロフィールで確認したところ…
2006年に、川口市立東本郷小学校校長職を定年退職。
2007年からは、川口市立芝中央小学校に活動の場を移しています。
　（但し、東本郷小学校での脳科学の知見を生かした「心の教育」は、そのまま継続）
2009年2月6日　第一回川口市立芝中央小学校研究発表会（市教委委嘱）

その研究発表会の内容は、こちら（ｐｄｆ）。
【 子どもが意欲的に学習し自ら学力を高める教育課程の研究 」】
　　　　　　～脳科学と教科等の関連を重視した指導の工夫～
……講演　森 昭雄 先生...orz

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国際政治分析によって陰謀論を補強する者

次回の参議院選挙の、自民党鳥取県連公認候補。
「国際未来科学研究所」所長の浜田和幸氏について。
 
氏の書いた書籍やコラムなどについて改めて調べてみたところ、
出てくるわ出てくるわ。トンデモと陰謀論と与太話のオンパレード。
結論から言えば、陰謀論補助（補強）者ですよ。あの人は。

とりあえず、書籍やコラムの引用・レビューを一挙に並べてみました。
　　（括弧内は、関連書籍や雑誌のコラム・論文など）

●9.11テロ自作自演説
・・・・・・については、昨日書いたとおりです。関連書籍は、
（『アフガン暗黒回廊～アメリカ「軍産複合地下帝国」の陰謀」～』講談社2002/01）
【鳥取県の危機（自民党公認候補・浜田和幸氏について）】


●地震兵器、自然改変装置
【頻発する巨大地震と自然改変装置】
（九州企業特報2009/10）　（１）　（２）　（３）　（４）　（５）

（３）の中に満を持して登場。陰謀論者御用達の気象兵器。
　（Hige Frequency Active Auroral Research Program）
「高周波活性オーロラ調査計画」通称・ＨＡＡＲＰ



●気象兵器
関連書籍は、（『食料争奪戦争』学研新書2009/05）
【浜田和幸『食料争奪戦争』を読む】（時代を駆ける）


●津波兵器
（『新潮45』2005年3月号156～162頁）

【地震・津波・気圧をコントロールできるのか】

自然災害を装った兵器、「地震兵器」「津波兵器」がインドネシア、スマトラ島沖の大地震や巨大津波に使われていた可能性は否定できない。 アメリカ空軍と海軍では３兆ドルを超える研究費を投じ、「気象コントロール兵器」の実験を繰り返している。ベトナム戦争でも実験的に使用された。嵐を発生させ、通信網をストップさせ、ジョージ・ソロスが大儲けした（偶然？）ということもあった。 　　　　　（中略） １９９９年にニュージーランドの外務省が公開した極秘外交文書が話題を呼んでいる。それには「米政府は第二次世界大戦末期から、地震、津波の開発を進めていた。日本を降伏させるため津波兵器を使うか原爆を投下するか検討されたが、精度が高く、効果が大きい原爆が採用された」と示されている。

なお気象兵器に関しては、アメリカは日本の仕業だと言ってるらしいぞ（笑）。
【バイオディーゼルの秘められたパワー】（「月刊日本」2005/11）

日本にとって聞き捨てならないのは、このハリケーンは、「日本のヤクザとロシアのマフイアが人工的に起こした自然災害を装った環境破壊兵器の仕業」という珍説をアメリカの気象予報士が唱え、アメリカの通信社やＣＮＮテレピまでもが、わざわざ全世界に報道していることである。 　日本のメデイアは一切、無視と無関心を装っているが、この種のトンデモ情報が一人歩きするのを放置するのは大問題だ。徹底的に検証し、そのような報道は鼓重に抗議すべきであろう。

・・・んな報道、聞いたことねえよ（笑）。

むしろ珍説・トンデモ情報の部類は、「環境破壊兵器」とやらの方だと思うんだが。
仮に報道あったとして、んなこと言ってるのアッチの陰謀論者くらいじゃねえの？
てゆうか、「環境破壊兵器」が存在することについては全く否定しませんし。
むしろそれは、前述したようにアメリカが中心となってやってるとか言ってますし。


●ムーンホークス
関連書籍は、（『悪魔の情報戦争』ビジネス社2004/07）
但し、元ネタは「ビートたけしの世界はこうしてダマされた」だそうな（笑）。

イギリスに月面セットを作り、ハリウッドから７００人のスタッフを動員して撮影された。その証言は多数にのぼる。「２００１年宇宙の旅」の監督スタンリー・キューブリックが撮ったとキューブリックの妻も証言している。 それにあのラムズフェルド元国防長官さえ「あの月面着陸は嘘だった」と、言っているのである。

 

●アルカイダは存在しない(?)説
【ブッシュが捏造したアルカイダ、ＢＢＣがウソ暴く、テロ情報の９５％は米政府の創作！】（日刊ゲンダイ2005/08）

 

●フセイン偽者説
関連書籍は、（『イラク戦争：日本の分け前』光文社2004/02）
【フセイン元大統領の逮捕に見る茶番劇（公式サイト2006/12/31）】 

これまでフセイン元大統領と見なされてきた人物のDNA鑑定の結果は公表されないまま。なぜなのか。彼と面会した妻や愛人は皆、「偽者だ」と断定している。本物と今回処刑された人物の歯並びや歯型は明らかに違っているようだ。　「大量破壊兵器」で世界を騙したブッシュ政権による更なるウソが重ねられた可能性も否定できない。騙す側が悪いのか。騙される側が悪いのか。新しい年を迎える前にじっくり考察しておきたいものだ。

 

●南京…というかアイリス=チャン批判と中国陰謀論
【「レイプ・オブ・南京」中国の陰謀を見た】（「文藝春秋」H10/09特別号）
別口で「南京大虐殺の間違った情報を…」と書いているが、具体的記述はなし。


●水商売（ナノバブル水、酸素水）　
【浜田和幸氏、ナノバブル水を語る】（株式会社ＮＡＧＡ）


●アンチエイジング
関連書籍は、（『団塊世代のアンチエイジング』光文社2007/02）
【読書録】　（小野塚社会保険労務士事務所）
単なる目次の転載だが、最初の方もかなり微妙。５章以降すごいことに・・・
アンチエイジングの具体的な内容に関しては、以下のコラムを参照のこと。
【アメリカ国防相が進めるアンチエイジング】
（九州企業特報）　（１）　（２）　（３）　（４）　（５）　（６）

・・・・・・「アンチエイジング」というより、ほとんど「不老不死」ですね。


●幸福の科学との親和性
関連書籍は、（『エジソン発想法』　幸福の科学出版2009/05）
幸福の科学の動画で、著作のＣＭなどもやっております。

他にも、日経ビジネス人文庫から『快人エジソン』という本も出してます。
しかし、その内容を紹介したレビューなど見てみると・・・・・・
【メルマガ「瞑想と退行催眠」第16号　2001/06/14】
・・・・・・怪しい。すっげえ怪しい。

他にも、前の選挙では幸福実現党を自民党や民主党より評価してますし。
【政党マニフェスト徹底比較】（「ザ・リバティ」2009年9月号別冊）

【未来ビジョンについて】 　自民党には世界や日本の未来を展望し、理想とすべき国家ビジョンを提示する気概も発想もない。相変わらず、５５年体制の残滓にすがリ、国民の信頼を失った現実を直視していない。一方、民主党は財源のあいまいなバラマキ公約に終始している。あれもタダ、これも無料など、逆に国民の自立心や創造力を破壊する種を撒いている。　両党と比べ、幸福実現党の「未来ビジョン」は２０１０～６０年までの近未来５０年の見取り図を示し、景気回復、教育改革、憲法改正、環境技術産業の振興、健康・人口強化という５本柱を打ち出している。　これは未来型政治の必要条件だ。問題は、どの政党が固定概念から脱却し、勇気をふるって日本人の目を覚ますきっかけを与えてくれるかだ。　（抜粋） 　　　 「評価点：　自民５５点　民主４９点　幸福実現党６０点」

・・・・・・だったら、幸福実現党から立候補してくれれば良かったのに。


●【万国の陰謀論者よ、団結せよ！】
先日紹介した、陰謀論者の巣窟「ワールドフォーラム」にも参加（2003/01/24）。
【米国のテロ戦争の内情と真相～その本当の狙いは何か？～】

動画の中では、9.11テロに関して、保険金がどうのとか話していますが…

なお、ワールドフォーラムTOPには「国際未来科学研究所」へのリンクあり。


総合すると、与太話レベルの話を際限なく垂れ流す人物という評価。
しかし、昨日の９．１１自作自演説でのエントリでも触れたように、
氏の書籍やコラムの内容が各種陰謀論の根拠になっているわけで、
浜田和幸氏による国際情勢分析とは、詰まるところ、

陰謀論拡大のための燃料提供ですね（爆！

つまり、陰謀論者たちに具体的論拠を与える役回り。
放置しておけば鎮火するかもしれない程度の火に
ガソリン撒いて燃え上がらせ、燃え広がらせる行為。
正直、言ってる本人がこれら情報を本当に信じているのか疑わしいのですが、

本気で信じてるならば、完全なデンパ。
与太話と知ってて言ってるなら不誠実の極み。

どちらにせよ、リテラシー的にも倫理的にも問題のある人物としか思えません。
こういう人物が「国際政治経済学者」として通用してるのもどうかと思いますが、
個人的に最大の問題なのは、何度も言いますが、この浜田和幸氏が

自民党鳥取県連の公認候補　という事実です。

・・・・・・だから、本当に笑えないんだってば。

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